Dubai princess Sheikha Mahra ‘announces divorce’ from husband via Instagram | Middle East Eye
イスラムや家長制の文化が今だ根強く、男女の格差が明確ににあるドバイ。
そんなドバイで、シェイカ・マーラは夫の悪口をインスタグラムに書き込み、自ら夫に離婚を宣言!(女性から離婚を切り出すことはアラブ社会じゃあり得ないことなのに、、)
だが、ルールガン無視の彼女の行動は批判されるどころか、今、アラブ社会で大称賛されているらしい!!
離婚宣言&男性を立てないという、大タブーを犯したマーラが支持される理由とは!?
Who Is Shaikha Mahra? Age, Husband, Net Worth, Family, BIO and Wikipedia
ドバイの統治者であり、エミレーツも所有しているシェイク・モハメッドを父に持つマーラ。
しかし、マーラは生まれながらにプリンセス、という訳ではなかった。
父親シェイク・モハメッドは、旅先でマーラの母親と親密な関係になり、マーラを妊娠。しかし、あくまで一時的な関係だったようで、シェイク・モハメッドは長年娘マーラの存在に気が付いていすらいなかった。
ギリシャ人の母親とマーラ
Zoe Grigorakos: Member of Dubai Royal Family
ギリシャ人の母親は、シェイクの癖(すぐに離婚し子供を取り上げる)を知っていた為か、子供を出産したことは一切伝えずにロンドンに移住。マーラは、他異母兄弟達とは違い、ロンドンでリベラルな教育を受けた。
その後、マーラは16歳で父親に認知されると、名前をクリスティーナからマーラへ、宗教をキリストからイスラムに変え、ドバイに移住。一般家庭で育っていた普通の女の子が、世界有数の大富豪の娘&王族にもなるという、とんでもないシンデレラストーリーを歩んだマーラ。さすがに漫画の主人公すぎる。
以後、ほかの姉妹たちとは違い、公の場にも積極的に姿をあわらし、”新しいドバイの女性”としての活動を続けていた。
(髪をヒジャブで隠さないっていうのも、イスラム圏の女性の中ではだいぶ先進的)
Who Is Sheikha Mahra’s New Husband, Sheikh Mana?
そんな彼女が、2024年7月に、夫の度重なる浮気を理由に離婚を宣言。結婚生活は一年ほどだった。
イスラム社会では、夫が妻に「離婚する」と3回伝えるだけで離婚は成立する。
一方、妻が離婚を申請する場合は、裁判を挟み、法的な手続きを踏む必要がある。超露骨に、男性優位な婚姻制度が作られているのだ。加えて、離婚が成立した場合、多くの場合子供は父親のもとに残り、母親は子供とは引き離される。
そんな中、マーラはインスタグラムにて、夫に「離婚する。離婚する。離婚する」と突き付け、この宣でアラブ社会は大騒ぎに。三回離婚の意思を伝えることで離婚が成立する、という男性だけの特権を、ドバイの最高権力者の娘が女性でありながらやってのけたからだ。もちろん、保守派はこれに難色を示したようだが、ほとんどの人は彼女の勇気をたたえ、離婚突き付け騒動を好意的に受け取っているようだ。
意外だったのは、家長制ゴリゴリの父親、シェイク・モハメッドが、娘シェイカの離婚を支持する立場だったということ。離婚成立後、マーラはインスタグラムにて、「離婚するという決断を支えてくれてありがとう」という父親へのメッセージを公開。
ここで不思議なのが、父親シェイク・モハメッドが離婚を支持する立場だったということだ。そもそも、この結婚はシェイクが望んでいたものだし、加えて、シェイクは子供の監禁や殺害などの黒いうわさが存在する激こわお父さん。
後継者候補だった次男の殺害を命じたという噂と、二人の娘の監禁、誘拐、薬漬け(こっちは疑惑どころか事実)の事件を起こしているのだ。
言うことを聞かない子供に対して超絶厳しいイメージだったけれど、もしかして反抗心が自分に向いていなければ許すんだろうか。
いや、もしかしたら、、、そんなことを考えていたら、どうやらこのシェイク・モハメッドとマーラの親子関係、普通の仲良し親子ではない可能性が浮上、、
実は、シェイク・モハメッドは現在、西側からの「人権意識」の価値観を押し付けられている説があるのだ。
というのも、娘の誘拐&虐待&監禁に加え、その監禁されている娘がビデオで父親の悪行を告発したことで、「え、ドバイの王室やばすぎね?」という風潮が強まりつつあるのだ。
シェイク・モハメッド自身が監禁している娘に対して慈悲の心を持っているかどうかは怪しいが、取引先の西側や、アジア、アメリカなどの外国がドバイ文化に引いてしまっては、ビジネスや外交の損害は計り知れない。
そこで、(もちろん誘拐事件だけがトリガーではないにせよ)手っ取り早く、鮮明に、「ドバイは変わった!」というプロモーションがしたかったから、娘マーラだけは自由にさせているのではないか、、と私は思っちゃう。
勢いよく離婚する娘を受け入れている父親、って、響きだけなら超心が広そうだしね。
これまでの殺害&監禁の疑惑が、「そんなわけないか~」とか「仮に部分的にほんとでも、こんなに寛容なお父さんを怒らせるってどんだけわがままなんだ~」とかっていう風に印象が変わっていくこともあり得るのかなあ、なんて思ったり。
だってそもそも、シェイク・モハメッドは、娘たちのほとんどを顔出しNG(息子はまあまあ出してる)、45年以上連れ添った妻も顔出しNGというほど、伝統に忠実で、西側文化や人権意識になんてこれっぽちも興味を持っていない人。
つまり、女家族は隠してこそ家族の証明ができるみたいな考え方の人なわけで。。。
西洋的な価値観を正しいとは全く思っていない人が、マーラにだけそれは許してる(公の仕事を与え、髪を出すことを許し、離婚までサポートする)って、親子愛とかそういうのではく、「ドバイは開けていますよ」というPR活動に都合がいいという側面の方が大きそう。
沢山の子供たちの中で、公式インスタグラムがあるのもマーラだけだしね。
まあそもそも、16歳でいきなりでてきた娘が、つまり全く育てていない娘が、30人の中でもお気に入りって、どーもしっくりこないしね。
強かだな~、権力者たちって。
参考文献
The Reason Sheikh Mohammed Supported His Daughter Mahra’s Divorce
Why Princess Mahra Gets Special Treatment From Father Sheikh Mohammed..